【資格】一級土木施工管理技士、受験の傾向と対策・心構え

一級土木施工管理技士
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今回は「資格」のお話。

7月7日七夕の日、資格試験に行ってきました。

受験したのは、一級土木施工管理技術検定試験。
少し略して一般的には「一級土木施工管理技士」として知られていますね。
試験は「学科」と「実地」が有るんですが、今回は「学科」試験のほう。学科試験に合格すれば、10月にある実地試験を受験する事が出来て、実地に合格すれば晴れて「一級土木施工管理技士」となれる訳です。

1級土木施工管理技術検定試験の概要・受験資格については、こちらへ
一般財団法人全国建設研修センター

受験するのは、2回目。
1回目、「学科」は合格したものの「実地」が不合格。「学科」免除の翌年は、ポンコツな頭に加えて勉強不足で「実地」不合格。
ということで、リベンジ戦です。

今回、試験を受けた手応えはと言うと、まるで駄目駄目…勉強始めたのが試験の一週間前、帰宅してからの1・2時間の勉強で完全に準備不足、舐めた感じの受験でした…懲りない男(苦笑)

まぁ、終わった事を嘆いていても始まらない。まだ色々と覚えているうちに、来年の試験に向けての「傾向と対策」を覚え書きとしてまとめておこうと思います。

 

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学科試験

学科試験は、午前の部「問題A」と午後の部「問題B」とあり、解答形式は全問4択のマークシート方式です。
出題数96問のうち65問を選択し、6割正解すれば学科試験合格となります。

以下、おおよその傾向についてまとめてみます。
(過去3年の傾向です)

問題A

午前中に行われる「問題A」、試験時間は2時間30分。
三つの分野「土木一般」「専門土木」「法規」に分かれて出題されます。

土木一般

出題数は15問、そのうち12問を選択して解答。

  • 土工関連
    出題数は5問程度。傾向として、盛土・軟弱地盤・土の特性・土量の変化率など。
  • コンクリート関連
    出題数は5問程度。骨材・配合・打込み・養生など。
  • 基礎関連
    出題数は3~4問程度。構造物の基礎・各種杭工について
  • その他
    鉄筋工、土留め支保工について1問程度。

専門土木

出題数は34問、そのうち10問を選択して解答。
場所・工種別に分ける事が出来ます。

おおよそ以下のような感じ。

  • 鋼道路橋…3問
  • コンクリート…2問
  • 河川…3問
  • 砂防・渓流・急傾斜地…3問
  • 道路…6問
  • ダム…2問
  • トンネル…2問
  • 海岸・港湾…4問
  • 鉄道…3問
  • 地下関連…5問
    上下水道・薬液注入など
  • 塗装・防食…1問

約三分の一を選択解答すればОKなので、全問考えていくよりも身近な分野・得意な分野に絞って考えていくほうが効率的でしょうね。

法規

出題数は12問、そのうち8問を選択して解答。

出題される法規は以下になります。

  • 労働基準法
  • 労働安全衛生法
  • 建設業法(技術者制度)
  • 火薬類取締法
  • 道路法
  • 河川法
  • 建築基準法
  • 騒音規制法
  • 振動規制法
  • 港則法

問題B

午後に行われる「問題B」、試験時間は2時間。問題Bは選択ではなく全問解答しなければなりません。

「共通工学」「施工管理」について出題されます。

 

共通工学

出題数は4問。

測量契約については毎年出題されていますね。
あと鉄筋図、電力設備、建設機械などについて出題されます。

施工管理

出題数は31問。

  • 施工計画(原価管理)
  • 工程管理
    ネットワーク式工程表の問題はよく出題されますね。
  • 工程管理
    現場における施工体制の安全措置義務についての問題が、毎年出題されています。
  • 安全管理
    労働安全衛生法、現場での安全対策、架空線・埋設物・解体についての対策などが出題されます。
  • 品質管理
    コンクリート、アスファルト、鉄筋などの品質管理について出題されます。
  • 環境対策
    騒音・水質・産業廃棄物などについて出題されます。

実地試験

「実地試験」は「学科試験」に合格した人のみが受験可能です。

試験時間は、2時間45分。全問、記述式。

4択の学科試験とは違い、ごまかしは効きません。合格率は3割程度らしいです。

経験記述

まず第一問目、「施工経験記述」です。

ここがまともに答えられてないと以降の問題は採点さえしてもらえない、と言われるほど超重要な問題です。

実際に経験した工事に関する事を、記述する問題ですね。

(1)工事名、工事の内容、自分の立場についての記述

ここは特に難しくないですね。暗記しておくだけです。

(2)現場状況から特に留意した○○管理についての記述
具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
②技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
➂上記検討の結果,現場で実施した対応処置とその評価

問題なのは、この設問です。

何の管理について記述するのか?ここが重要なところですが、これは毎年変わっています。
過去10年を見てみると

出来形管理→品質管理→安全管理→工程管理→品質管理→安全管理→品質管理→安全管理→安全管理→品質管理

安全管理と品質管理が多くなってますが、今年は工程管理なのか?品質管理が続くのか?これは問題作成者のさじ加減ひとつ、よくわかりません。どれが来ても大丈夫なように準備しておかなければいけませんね。

但し、ネット等で参考にした雛形をそのまま記述するのは、言うまでもなくNG。自分の言葉でわかりやすく記述する事が大事ですね。

選択問題(1)

ここは、穴埋め問題になります。
5問題のうちから3問題を選んで解答。

二級の試験と違って、一覧から語句を選ぶ訳ではありません。適切な語句を自分で考えて記述します。

過去3年の傾向は以下になります。

  • コンクリート…運搬・打込み・締固め・養生・品質
  • 建設発生土・建設副産物
  • 盛土…施工・締固め
  • 安全管理…土留め支保工・墜落
  • 施工計画

選択問題(2)

施工、対策などについての文章の記述問題になります。
5問題のうちから3問題を選んで解答。

過去3年の傾向は以下になります。

  • 盛土…排水・締固め・固化材・締固め管理方式
  • コンクリート…寒中・暑中・打込み・品質管理
  • 安全対策…クレーン・型枠工・明り掘削
  • 施工計画書
  • 軟弱地盤対策
  • 建設廃棄物対策
  • 施工手順…ボックスカルバート

まとめ

試験に向けての最善の勉強方法は?というと、やはり過去問をやることに尽きるんでは?と思います。

過去問を解いていって、間違えたところや分からない箇所を一つ一つ潰していくのが最良の方法じゃないでしょうか。大体の場合、似通った問題が出題されています。出来れば過去10年分くらいは目を通しておきたいところ。

あと、実地試験の過去問をやる際は、頭だけで考えるのではなく、実際に手書きした方がいいですね。PCやスマホでの入力に慣れてしまって、試験の際に用語や漢字が出てこない…なんて、あるあるですよね。綺麗にまとめる必要はありません、ひたすら書いて覚える!ということが重要かなと思います。

 

わかったような事を書いてきましたけど、本当に肝心な事は勉強する時間を作るということですよね。平日は日々の仕事や用事に追われ、休日は家族サービスだなんだかんだと、これがなかなか難しいものです。一級土木なかなか受からないです…って人の多くはそんな感じなんじゃないでしょうか?

勉強開始は、試験日の一ヶ月前から。勉強時間は一日最低でも一時間。
地道に知識を積み上げていきましょう!

…と、自分に言い聞かせてみる今日この頃です。

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