スマホ・携帯電話にとって一番大事なものとは何でしょうか?
CPU?メモリ?ストレージ?バッテリー?
どれも大事なものなんですが、やはり最も重要なものといえば、電波じゃないでしょうか?
電波を掴めていないと、電話もネットもSNSも出来ない、ゲームだって出来ませんよね。
使えるのはカメラ機能くらいかな?通信出来ないと、お話にならないです。掴めていたとしても、実際は遅い回線を掴んでいた、なんて事もあるかもしれません。
そんな訳で、新しくスマホを購入する際や通信会社を選ぶ際には、電波を掴む事つまり端末が対応する周波数帯について検討する事も大事になります。
特に、SIMフリー端末を使おう、という場合は注意が必要です。
今回は、そんな電波、スマホに対応する周波数帯・バンドについて、分かり易くまとめてみたいと思います。
Contents
バンド(周波数帯)表
キャリア会社の対応バンド表。総務省による割り当ては以下のようになっています。
周波数の高低順に並んでます。基本的な事ですが、周波数の高いバンドの方が、通信速度が速くなります。
4G・LTE
周波数帯 | バンド | docomo | au |
Softbank |
700MHz帯 | 28 | ○ | ○ | ○ |
800MHz帯 | 18/26 | ○ | ||
800MHz帯 |
19 |
○ | ||
900MHz帯 | 8 | ○ | ||
1.5GHz帯 | 11 | ○ | ○ | |
1.5GHz帯 | 21 | ○ | ||
1.7GHz帯 | 3 | ○ | ○ | |
2.0GHz帯 | 1 | ○ | ○ | ○ |
3.5GHz帯 |
42 |
○ | ○ | ○ |
※2019年10月にキャリア会社となる楽天モバイルは、バンド3(1.7GHz帯)の使用が認可されています。
3G
【通信方式】
docomo・Softbankは、W-CDMA・HSPA
auは、CDMA2000・EV-DO
周波数帯 | バンド | docomo | au | Softbank |
800MHz帯 | クラス 0 |
○ | ||
800MHz帯 | 6/19 | ○ | ||
900MHz帯 | 8 | ○ | ||
2.0GHz帯 | クラス 6 |
○ | ||
2.0GHz帯 | 1 | ○ | ○ |
5Gについては、こちらを参照してください。

各バンドの特徴
バンド1・3
各キャリアの主力となる周波数帯。
(バンド3、docomoは東名阪限定。auは未割り当て。)
バンド8・18/26・19・28
700~900MHzの周波数帯で、電波が繋がりやすく、プラチナバンドと呼ばれています。
バンド11
au・Softbankで使われる、実験的な帯域のようです。
バンド21
地方都市で使われる帯域で、プラチナバンドより高速です。docomo限定。
バンド42
LTEを高度化したLTE-Advancedのキャリアアグリゲーションを使った高速通信が可能な帯域。
docomoではPREMIUM 4Gと呼ばれています。
キャリア別まとめ
docomoは、バンド1・19
auは、バンド1・18/26
Softbankは、バンド1・3・8

バンド(周波数帯)を確認してみる・docomo編
では実際のところ、普段の生活・行動エリアでは一体どんなバンド(周波数帯)を掴んでいるんでしょうか?
気になりませんか?
私は気になります(笑)
でも目に見えない電波をどうやって確認するの?って話なんですが、今回は、利用中のバンドが確認できるという無料アプリを使って調べてみました。
LTE Discovery
電波状況を確認出来るアプリは幾つか有るんですが、今回使用したアプリは「LTE Discovery」です。
日本語には対応していません。
「もっと真面目に英語を勉強しとくんだった」と悔やみつつ進めていきます。
「I UNDERSTAND」をタップ
ACCESS権限にチェックを入れると…
現在利用中のバンドが表示されます。
次に設定を覗いてみます。
「SETTINGS」を開く
開くとこのような感じです。
「LIVE Notfications」をONにすると…
ステータスバーにバンドが表示されます。
ライブな通知が行われている、ということですね。
他にも、LOGを取れたりします。
画面右上の「LTE LOG」をタップ
ROGGERをSTARTさせると…
利用していたバンドの一覧が表示されます。
これは佐賀県の武雄ICから大分方面に向かって高速道路を走ってた時のバンド状況です。長崎自動車道から九州自動車道を跨いで大分自動車道に至る道程になります。高速道路は市街地から少し離れた山裾を通るせいか、利用していたバンドはプラチナバンド主体でした。
ちなみに、上記一覧の黄枠部分をタップしてみると…
佐賀県の鳥栖ジャンクションだった事が分かります。九州の高速道路で一番混みあう所です。
ここで一つ問題があります。
今回使用したスマホ端末は、XperiaTM Z5 SO-01H。2015年発売という骨董品。バンド42には対応してません。
まぁ、ほぼ山裾を走ってたのでバンド42を掴んでた可能性は低いんですが…ひょっとしたら鳥栖JCTの辺りでは掴めてたかもしれません。
ついでに、自宅周辺の確認状況です。
時々、バンド21。たまに、バンド1。という感じ。
そして、ごくまれに…
unknown(笑)。
まれに、バンド28も掴みつつ
基本的にほぼバンド19ですね。
低速主体なのは田舎もんの宿命です、高速通信は半ば諦めてます(笑)まぁ、自宅ではWi-Fiなのであまり気にしてませんが。
au、SoftBankについては、回線を利用してないのでバンドの確認は出来てません。悪しからずです。
【追記】
2019年7月、福岡市に行く用事があったので、ついでに電波状況を確認してみました。
行った先は、早良区の西新。ヤフオクドームから少し南に行ったところにある街です。
ここで確認出来たのは、ほぼバンド1。一部バンド21を拾う場所があった感じです。
流石に、福岡の中心である福岡市なので高速な周波数に対応出来てますね、羨ましいかぎり。ビル・マンションの屋上にアンテナ(基地局)が取り付けられてるのを幾つか確認出来ました。
地下鉄にも乗ったんですが、地下ではホーム・走行中ともにバンド21を拾ってました(一部バンド19)。
福岡市に入る手前で通った有料道路でもバンド21を拾ってましたし、意外とバンド21って使われてるんですね。東名阪を除く都市では、結構重要なバンドな気がしてます。
【追記その2】
長崎自動車道、東そのぎIC~長崎IC付近の状況。
東そのぎIC付近はバンド19。
少し南下して大村ICに近づくとバンド21に切り替わります。大村市付近一帯はバンド21が拾えるみたいです。
諫早IC~長崎多良見ICは、ほぼバンド19。
長崎多良見IC付近~終点長崎ICは、ほぼバンド1でした。トンネルが4つある山間部なんですが、ばっちりバンド1を拾っていました。意外な感じ。
docomo端末のバンド対応
おおよそのバンド利用環境(docomo)を把握したので、次にdocomoから発売される端末のバンド対応状況を見てみます。
iPhone・iPad
iPhoneは、ほとんど全てのバンドに対応しています。また、au・SoftBankのバンドにも対応しているのが分かりますね。(各キャリアから発売されてるんで当たり前な話ですが)
Android
arrows Be3はバンド21・28・42に対応していません。docomoの2019年夏モデルなんですけどねぇ…地方都市で使うのは少し不利な感じですかね。
あとはXperia Ace、バンド28・42に対応してません。
ここら辺の事は一般的に紹介や説明がされない所ですから、機種選択の際には注意が必要ですね。
ちなみに、私のポンコツな愛機Xperia Z5 SO-01Hはというと、バンド1・3・19・21・28に対応しています。
SIMフリースマホの対応バンド
ランキング上位のSIMフリースマホの対応バンドです。
Google Pixel 3a SIMフリー
docomo・Softbank回線は、端末が発売されてる事もあり問題無し。au回線も使えるみたいですね。
HUAWEI P20 lite SIMフリー
各キャリア回線とも使える端末ですが、個人的にdocomoの地方都市用バンド21非対応なのが少し気になります。
他に、auUQモデル、ワイモバイルモデルがあります。
ZenFone Max Pro (M2) SIMフリー
各キャリアとも対応。
バンド21非対応は残念ですが、5,000mAhの大容量バッテリーは魅力的です。
HUAWEI P30 lite SIMフリー
手頃な値段で人気の機種ですね。
各キャリア対応ですが、これもdocomoのバンド21非対応。
まとめ
今回、実際にバンド(周波数帯)をリアルタイムで確認してみたんですが、車移動中は結構な頻度で基地局が切り替わってるのが実感できました。
私の場合は九州から出る事はほぼ無く、東名阪などの都市部や他の地方の状況は良く分かりませんが、高いビルがあったり地下に行ったりと状況は地域それぞれ、行動する人それぞれ、電波の掴み方は違ってきます。
ネットで調べたや情報とは、実際にはちょっと違うな…って事も意外と有るものですよね。
機種変更や回線変更を検討する際は、実際に一度自分の行動エリアでの状況を確認してみると、より最適な選択ができるんじゃないかな、と思います。
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