2020年3月3日、楽天モバイルより4月8日から始まるサービスの料金プランが発表されました。
他キャリアの通信網を間借りするMVMO(格安SIM会社)としてではなく、自社で回線を準備してサービスを提供するMVOとしてのプラン。
docomo、au、SoftBankに続き、第4の通信キャリアになるということです。
気になる中身は…
しかも先着300万名まで一年無料!
国内通話かけ放題!
気合入ってます。
但し
残念ながら、「但し」が付いちゃいます。
現状では、大都市部限定って感じ。
私のような地方在住者にとっては、ちょっと厳しい状況なのは否めません…
まぁそんなところも含めて、新しいプランの内容を覗いてみたいと思います。
料金
料金プランは、一種類のみ。
データ容量無制限、通話かけ放題で、2980円(税別)!
安いですよね。しかも、先着300万人まで一年間無料になります。
他社の大容量プランと比べても、グンと安くなってますね、素晴らしい!
だがしかし
楽天の自社回線に繋がっていれば、という縛りがあります。
後述しますが、楽天自社回線に繋がるのは、現状では大都市部のみ。
その他のパートナー回線に繋がっている地域だと、データ容量は制限されます。
2GB/月まで。2GBを超えると、128kbpsの速度になります。(容量追加は1GB毎に+500円)
(4/22に変更されました。)
5GB/月まで。
5GBを超えても1Mbpsの速度で提供されます。
そして通話料金ですが、かけ放題になるのはRakuten Linkというアプリを使った通話のみ。
他社同様の通話方式だと、30秒20円です。
※ちなみに、この料金プランは4G回線サービスのもので、5G回線サービスの利用が始まると変更があるようです。
Rakuten Link
通話かけ放題、これを可能にしているのがRakuten Linkというアプリを使ったサービス。
docomoなどでは行われてないサービスなので、ぶっちゃけ仕組みがイマイチわかっていませんけど^^;
このアプリ、現状ではベータ版がプレイストアにあるんですが、無料サポータープログラムに参加している人じゃないと使えないんですよね。
このベータ版アプリの説明を見てみると
・楽天Link利用者同士、またはアプリを利用していない他のスマホや固定電話への通話・SMSが、かけ放題
・100人までのグループチャットが可能
・海外でも国内同様に利用可能
というもの。
LINEの無料電話みたいな感じかと思ったんですが、ちょっと違いますね。
このアプリによる通話は相手を選ばない、ということみたいです。
そして、接続に関しては
(参考値0.24MB/30秒)・Wi-Fi接続時はデータ容量を消費しない
エリア・回線
一番気になるのが、この部分です。
楽天自社回線に繋がるのか、繋がらないのか、これによって使い勝手や利用料金に、かなりの差が出てきますから。
結構、重要なのです。
エリアは、自主回線とパートナー回線の2種類でカバーされることになってます。
楽天自社回線とは?
「自社回線」というくらいですから、もちろん楽天独自に構築した回線ということです。
docomo、au、Softbankの回線とは全く別個のものになります。
現在、楽天モバイルに割り当てられている周波数帯は、一つだけ。
このバンド3は、通信速度がやや速めの4Gでは中間程度の周波数帯になります。
残念ながら、広い範囲に繋がり障害物に強い周波数帯とは決して言えません。
他社が使用しているプラチナバンドが無いのは辛いところですね。
ちなみにですが、他社回線が使用している周波数帯の数を挙げて比較してみます。
4G | 3G | |
docomo | 6 | 2 |
au | 5 | 2 |
Softbank | 6 | 2 |
楽天モバイル | 1 | 無し |
後発なので止むを得ないんですが、電波の繋がり方は厳しいものになりそうです。
現在、楽天の自主回線が繋がるのは
に限定されています。
エリア拡大中なのでしょうが
現状では日本全体で見れば、ほんのごく一部のエリアしか繋がらないんですね。
パートナー回線
そこで、その他大部分のエリアをカバーするのがパートナー回線になります。
楽天モバイルが呼んでいるパートナー回線とは
ということです。
提供期間…2019年10月1日から2026年3月31日まで
提供エリア…東京23区、名古屋市、大阪市および局所的なトラヒック混雑エリアを除く全国エリア
地下鉄、地下街、トンネル、屋内施設や観光名所等の一部
周波数…基本は800MHz帯
期間は限定、2026年3月31日まで。
但し、都道府県毎に楽天自社回線の人口カバー率が70%を上回った時点で両社の協議により、ローミング提供の継続・終了が決定されるようです。
そして、使われる周波数帯は800Mhz。
ということは、恐らくプラチナバンドであるバンド18(26)が使われるんでしょう。速度は期待出来ないですけど、広範囲に繋がりますからね。
問題なのは、やはりau(KDDI)のローミング提供が終了したあと。
それまでに、楽天モバイルの4Gが日本全国に繋がるようになるのか?どうなのか?
はたして、一つの周波数帯で全国をカバーできるものなのか?
気になるポイントですね。
衛星を使った通信も計画されていますが、実現はいつになるのか分かっていません。
とりあえずは、次世代5Gの展開頼みでしょうか。
機種
楽天モバイルから、楽天回線対応製品としてアナウンスされているのは、下記の13機種です。
・Xperia Ace
・Galaxy A7
・Galaxy S10
・Galaxy Note10+
・AQUOS sense3 lite
・AQUOS sense3 plus
・arrows RX
・OPPO Reno A 128GB
・OPPO A5 2020
・Rakuten Mini+
・HUAWEI nova 5T
・Aterm MP02LN
・Aterm MR05LN RW
そして、ソフトウェアの更新で楽天回線で使用できる製品として、下記13機種。
・AQUOS zero SH-M10
・AQUOS R2 compact SH-M09
・AQUOS R2 compact SH-M09
・AQUOS sense plus SH-M07
・AQUOS R compact SH-M06
・AQUOS sense lite SH-M05
・OPPO Reno 10x Zoom
・OPPO AX7
・OPPO R17 Pro
・OPPO Find X
・HUAWEI P30 lite
・HUAWEI nova lite 3
・Aterm MR05LN
日本では大人気のiPhoneは、対応機種にはなってませんね。
恐らく、通話アプリRakuten Link絡みなのかな?と思われます。
他のAndroid機種も含めて、バンド3に対応してれば使えそうな気もするんですけどね。
とりあえずは、上記機種で利用するのが無難かとおもいます。
その他
その他、Rakuten UN-LIMITの目玉として
・SIMロックがフリー
・最低利用期間の制限無し
・契約解除料が無し
わずらわしい制限は取っ払ってあります。これは他社キャリアも見習ってほしいもんですね。
そして、事務手数料は3300円(税込み)。
但し、Rakuten Link利用で全額ポイント還元されます。
他に、オプションで掛かる費用として、下記のようなものがあります。
- 国際電話かけ放題…980円/月(税別)
- マカフィーモバイル・セキュリティーAndroid版…200円/月(税別)
- スマホ遠隔サポート…500円/月(税別)
- あんしんコントロール by i-フィルター…300円/月(税別)
- 楽天モバイル Wi-Fi エコネクト…362円/月(税別)
まとめ
- データ容量無制限、通話かけ放題で、2980円(税別)
- SIMロックフリー
- 最低利用期間の制限無し
- 契約解除料無し
他社に比べ格安で、しかも制限無しの敷居の低い、とても魅力的なプランです。
但し問題なのは、
現状、楽天回線のエリアが非常に狭く、大都市に集中しているということ。
いくら魅力的なプランでも、都市部しか繋がらないでは話になりませんからね。
もちろん、エリアはこれから拡大されるんでしょうが…
私が住むド田舎に楽天回線が届くのは、はたしていつになるのか?
期待して待ちたいと思います。
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