熱中症、酷暑、本当の対策とは

熱中症対策
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お盆休みが終わり、日常が戻ってきました。
少し涼しくなってきたような感じもしますが…

いやいや

まだまだ、暑い日は続きます。
実際、9月くらいまで日中は暑いですよね。

 

平成30年度の環境省の統計なんですが、熱中症による搬送者は上図のような感じ。9月に入っても搬送される人が少なからず居るんですね。

※六都市(東京都、大阪市、名古屋市、新潟市、広島市、福岡市)のデータ。全国で見ると、もっと多いはず。

まだまだ暑さをあなどってはいけません。

テレビ、ラジオ、ネット等、さまざまな場面で熱中症への注意喚起がされています。

例えば

「こまめに水分を取りましょう」
「適度な休憩を取りましょう」

よく見聞きする言葉なんですが

「こまめ」「適度」、どういう間隔なのか分かりますか?適切な間隔でやれてますか?

分かっているようで分からない、そんな感じではないでしょうか?

私は毎日のように現場で暑さと戦いながら仕事をしていますが、テレビやネットの熱中症対策はいまいちピンと来ないんですよね。

それで今回は、私が実際に熱中症に備えて行っていること・考えていることを、わかりやすく出来るだけ具体的に書いてみたいと思います。

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熱中症

まずは、熱中症について簡単にお勉強。

熱中症とは?

暑さによる、いくつかの障害の総称

と、いうことなんです。

熱失神

暑さによる発汗・脱水によって、血管が広がり脳への血流が低下し起こる障害。
主な症状は、めまい失神

これは結構起こりやすいです。私は元々低血圧なんですが、立ちくらみが頻発しだします。こんな場合は即休憩するようにしてます。

熱けいれん

暑さによる大量の発汗で、塩分が不足して起こる障害。
主な症状は、筋肉痛手足がつる筋肉のけいれん

手足がつる、というのはありがちなことです。スポーツドリンク、塩タブレット(塩飴)などで塩分補給、症状がひどい場合はOS-1などの経口補水液が必要な時も。

ちなみに、スポーツドリンクならポカリスエットがおすすめ。
他と比べて、塩分(ナトリウム)量が多めです。ただ甘いのが難点ですが。

熱疲労

暑さによる大量の発汗で、脱水状態になり起こる障害。
主な症状は、頭痛倦怠感嘔吐

頭痛や吐き気がしたら、とにかく涼しい場所で休憩して水分補給、無理禁です。

熱射病

暑い中での激しい運動や、高温多湿な環境(室内含む)で体温が激しく上昇し、脳や器官が異常をきたす障害。
主な症状は、意識障害、反応がおかしい、めまいやふらつき。

これは一番ヤバいやつです。

死に至る危険性が高く、冷やしてやるのはもちろん即病院に連れていく必要があります。症状がひどい場合は救急車を呼ばないといけないレベルです。

あと、熱射病は室内でも起こる障害です。
電気代の節約でしょうか、エアコンを使わずに独り身の高齢者が室内で死亡、なんてニュースも見聞きしますね。悲しい現実です。

対策

それでは、熱中症対策として私が普段気をつけていること行っていること、です。

環境

まずは、環境について。

屋外では、とにかく直射日光を避ける場所を作る・見つけるということを最初にやります。

ちょっとした休憩の場所用ですね。

作業や活動する場所全体を日陰に出来ればベストなんですが、まぁそんな事はまず無理な話。

せめて休憩する場所くらいは日陰を作るように努めます。簡易テントや寒冷紗(かんれいしゃ)などの遮光ネットを使い、直射日光をさえぎるようにしていますよ。


あと、体を冷やす環境をつくってやること。

エアコンの効いた部屋が準備出来ればベストなのは言うまでもなし。
無理なら車ですね。車のエアコンで冷やす事を考えます。
それも無理なら、扇風機。発電機など電力も必要になってきますが。
お金に余裕があるなら、スポットクーラーがいいですね。

とにかく、体を熱いままにしない事が重要。休むときは出来るだけ体を冷やしてあげましょう。


次に、エアコンの無い工場などの室内

直射日光は当たりませんが、風にも当たりにくく蒸し暑くなりますね。

窓を開け風通しを良くしてやる、扇風機・スポットクーラーを活用する。といったところでしょうか。


最後に、服装について

通気性、吸湿性の良い服を着ましょう、というのは当たり前な話ですね(笑)。

おすすめなのは、空調服

これが無いと外で作業はしたくない、って感じで必需品になってます。

ファンで風を取り込んでいる訳ですから通気性は抜群

吸湿性は無いんですが、取り込んだ風が汗を乾かしてくれるのでインナーやシャツが濡れたままということはありません。

今ではデザインも多種多様にありますし、かなりおすすめな物です。

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屋外では、出来るだけ長袖が良いですね。

そりゃ半袖が涼しくていいんですが、一番良くないのは直射日光を浴びること。
直接、直射日光を浴びると何もしなくても体力が奪われます。長袖インナーを着用するなどして、なるべく肌を隠しましょう。

もちろん、帽子は必須。
頭や顔はもちろんですが、首周りも直射日光を防いだ方がいいですね。

作業中

では、実際に作業や活動中での対策について。

まず、水分補給

よく見聞きするのは
「こまめに水分を取りましょう!」
「喉が乾く前に飲みましょう!」

間違いでは無いし正論なんでしょうが、私にはいまいち分かりにくい。言葉足らずな感じでしょうか。

私が心掛けているのは
汗をかいたら、その分量の水分を補給する。
ということです。

時間や間隔で決めるとか、喉の渇きかたで決めるものでは無いです。

まぁ、かいた汗の量がはっきりと何㎖と分かる訳じゃないので、適当な感じにはなりますが。

例えば、乾いてたシャツが汗でびっしょりになったら、二口三口飲む。そして汗がしたたり落ちだしたら二口三口。そしてまた動いて汗をかいたら二口三口飲む。

そんな感じですね。

もちろん、汗をかく量は個人差があります。汗っかきな人は飲む回数を増やした方がいいですし、汗が少なければそれなりの回数でいいと思います。

要は、水分補給は時間を決めてまとめて行うのでは無く、臨機応変に自分の状態に合わせて行いましょう、ということです。

 

次に、塩分補給

私を含め周りを見渡すと、これは意外に怠りがちです。暑い中では、どうしても水分補給がメインになりますしね。

スポーツドリンクで水分補給するなら、塩分も一緒に補給してることになるので、まぁ問題はありません。

ただ、スポーツドリンクは糖分も入ってて甘いですよね。飲んだ後の後味が悪くて、どうしても水分補給はお茶に偏ってしまいます。

しかし、汗で出て行った塩分は補給しないといけません。

塩タブレットなどで、しっかりと塩分補給をしましょう。

次に、休憩の取り方

これは、水分補給で書いたことと考え方は同様です。

休憩は決めた時間に行う、ということにこだわらず、臨機応変に自分の状態に合わせて行いましょう。ということ。

小休止で良いんです。
きつくなった時、あれ?なんかおかしいと思ったら、少し早めでも体が落ち着くまで休みましょう。

無理な我慢は熱中症の元ですよ。

最後に、体調管理

一番大事なことです。

寝不足、夏風邪や腹痛などでの体調不良、二日酔い、食欲不振による栄養不足、こんな状態だと暑い中で動けるわけがありません。

休むと迷惑がかかるから、といって無理すると逆に迷惑をかける可能性大ですよ。

体調を管理しておくことは、一番の熱中症対策だと私は思ってます。

ちゃんと飯食って早く寝ろ!って話ですね(笑)。

あと、朝食は必ず摂るようにしましょう。エネルギーは充填しておかないといけませんよ。

本当に大事なこと

熱中症の対策として色々と書いてきましたが、本当に大事なものは「」だと思ってます。

大きさとか視力とか結膜炎とか、そういうことではありません(笑)。

周りを見る、他の人の状態を見守ることが出来る、そういう意味です。

誰にでも熱中症を起こす可能性はあるんですが、熱中症で倒れる・搬送される人というのは頑張り屋さんが多いものです。

きついとか辛いとか、なかなか言わないんですよね。ギリギリまで我慢する。そして気づいた時には熱中症の症状が酷いことになっている。

「きつい、辛いんでちょっと休みたい…」
なかなか自分から言い出せない、言い出しにくいものです。

汗をいつもより異常にかいてる、顔色が良くない、普段より元気がない…

そういった事に、周りの人が先に気づいてあげる。そして本人に声をかけてあげる。

そういう意味での「」が必要だと思ってでいるんです。

早めに気づいてあげましょう、早めに対処してあげましょう、そうすれば大事には至らずに済みます。

 

また、水分補給したいとか休憩したい、などと気兼ねなく言える環境や雰囲気を作ってやることも大事ですね。

熱中症対策は個人一人で行うんではなく、みんなで行うべきです。

まとめ

熱中症対策は、水分や塩分の補給にだけ気を付けていればいいわけじゃありません。

熱中症の正しい知識、体調管理、服装、準備、なども含めてトータルで考えて対策する必要があると思います。

そして、一人で行うのではなく、みんなで行う。

と、いうことです。

 

 

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