パソコンと周辺機器を接続したり、スマホと充電器を接続する場合などに使われる、USB。
2019年現在、使われているものとして、規格は、2.0・3.0・3.1などがありますね。形状は、type A・type B・type C、microやminiなど、種類が多く混在してます。
ただ混在してるが故に、同じ形状でも規格が違う事があったりとか、規格名が似通ってたりして、こうした機器に疎い人にとっては、非常に分かりにくい事になってるんじゃないでしょうか?
とても便利でよく使われるけど、いまいち分かりにくい。今回は、そんなUSBについてまとめてみたいと思います。
USBとは?
USBとは、Universal Serial Bus(ユニバーサル・シリアル・バス)の略称で、パソコンなどのホスト機器と周辺機器を接続するシリアルバスの規格の一つです。
例えば、ポータブルDVDドライブやポータブルHDDなどは、電源アダプタ無しでも使えますよね。
USBの規格と形状
規格別の性能表です。
規格 | 制定年 | 転送速度(最大) | 給電(最大) |
2.0 | 2000年 | 480Mbps(60MB/s) | 2.5W(5V×500mA) |
3.0 | 2008年 | 5Gbps(625MB/s) | 4.5W(5V×900mA) |
3.1 (Gen1) |
2013年 | 5Gbps(625MB/s) | 100W(20V×5A)※ |
3.1 (Gen2) |
2013年 | 10Gbps(1.25GB/s) | 100W(20V×5A)※ |
3.2 | 2017年 | 20Gbps(2.5GB/s) | 100W(20V×5A) |
※USB PDに対応している場合
USB2.0
2000年4月に登場。
転送速度は、最大で480Mbps(60MB/s)。給電は、5V×500mAで2.5W。
USB1.1と比べて、速度の向上は約40倍。別名Hi-Speed USBと呼ばれています。
以下、USB2.0に対応している形状を見ていきます。
USB Type-A
USB初登場時から続くコネクター形状。パソコンは勿論、色んな機器でも使われています。
USB Type-B


約20年前に発表された規格ですが、未だにUSB2.0対応の周辺機器を使っている人も多いんじゃないでしょうか?速度を必要としない場面では使えますからね。
私の場合は、パソコンのマウスやキーボードがそうですし、USB2.0外付けHDDスタンドと旧バックアップ用のHDDをTV録画用として使ったりしています。
USB3.0
2008年11月に発表。
転送速度は、最大で5Gbps(625MB/s)。
USB2.0と比べて、約10倍の速度向上。別名SuperSpeed USBと呼ばれています。
USB Type-A(3.0)
USB2.0のtypeAと同じ形状ですが、青く配色してあり区別化されています。
USB Type-B(3.0)
USB3.1
2013年、制定された規格なのですが、ここら辺から分かりにくくなります。
USB3.1は、USB 3.1 Gen1とUSB 3.1 Gen2と呼ばれる二種類からなる規格です。
- USB 3.1 Gen1
実質的にUSB3.0と同じものです。USB3.1という規格にUSB3.0が取り込まれた形になります。(3.0)と併記される事が多いですね。 - USB 3.1 Gen 2
転送速度は、10Gbps(1.25GB/s)。別名SuperSpeedPlusと呼ばれています。
USB Type-C
USB Type-Cは、USB 3.1規格で制定されたコネクタ形状です。
MacBookへの搭載に始まり、WindowsパソコンやAndroidスマートフォンでも使われるようになりました。
【USB Type-Cの特徴】
・上下左右の区別がない
・ホスト側、デバイス側の区別なく使える
・USB2.0、3.0、3.1~に対応
・最大100Wまでの給電が可能(※1)
・映像出力に対応(※2)
(※1)USB PDに対応した機器・ケーブルを使用した場合
USB3.2
2017年に策定されたUSB3.2ですが、さらにややこしい事になってます。
USB 3.2 Gen 1(5Gbps)
USB 3.2 Gen 2(10Gbps)
USB 3.2 Gen 1×2(10Gbps)
USB 3.2 Gen 2×2(20Gbps)
「もうちょっと、どうにか出来んのかい…」という感じで、非常に分かりにくいですよね。2019年6月現在、対応機器はまだ見当たりません。
USB4.0
2019年3月に概略が発表され、40Gbpsの速度が出ると言われています。
ただ、USB3.2も世に出てない状況ですし、USB4がどうなっていくのか?ひょっとしてUSB3.2より先に出回る???私には、さっぱり解りません(笑)
まとめ
2019年6月現在、パソコンや周辺機器では、一般的に主流なのはUSB 3.1 Gen1(3.0)。USB 3.1 Gen 2は、まだ売れ筋にはなりえてません。
形状はというと、スマートフォンでの採用もありコンパクトで色んな機能に対応するUSB Type-Cが主流になりつつあります。ただ、同じ形状で色んな機能に対応するということで、勘違いや間違いで折角の機能や性能を活かせない、という事も起こりやすくなります。
USB Type-Cは特に、使いたい機能や性能と機器・ケーブルが合っているかの確認が必要になります。
性能の上昇と共に、複雑になり解かりにくくなる規格名称。もう少し何とかならんもんですかね…
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