【停電対策】発電機の選び方、実際に常用するプロが解説します!

生活
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台風や大雨や地震など、自然災害のさいに訪れる停電

困りますよねー(。-ω-)

もうすっかり電気に依存した生活になっちゃってるんで、本当に困ります。

 

そんな時、有ると助かるのが発電機

自力で電気を作り出しますから、心強い味方になってくれますよね。

最近多くなってきた災害に備えて発電機を買っておこうかな、という方も居るんじゃないかと思います。

 

ただ

発電機って全然触ったことないです

こういう機械って、苦手ーっ

なんて方も少なくないはず。

 

ですが、そんな心配は無用です。

私は職業柄、発電機を常用してますけど、そんなに難しいものではありません。基本的なことを抑えておけば、どんな種類のものでも理解できるんです。

 

ということで

今回は発電機の種類と選び方を、持ち運びが出来る小型な発電機を中心に、初心者の方や詳しくない方にも分かるように解説したいと思います。

 

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発電機の種類

一般的に売られている発電機というのは、大きく分けると人力型ソーラー型エンジン型があります。

 

人力型は、手回し式だったりペダル式だったり、おのれの体力を使って電気を作り出すものです。

購入後は、コストがかからないのが良いところですが、作り出せる電力が小さいというのが難点。そして何よりしんどいです(笑)。

 

ソーラー型は、太陽光を利用するものです。

これも購入後はコストがかかりませんが、発電が天候に左右されます。そして夜間は発電出来ません。

 

エンジン型は、文字通りエンジンの動力を利用して発電するタイプ。

燃料費などコストはかかりますけど、安定した発電をしてくれます。

 

今回、このなかで取りあげるのはエンジン型です。

不安定な人力型とソーラー型は割愛(かつあい)します。

 

開放型と防音(静音)型

開放型

開放型と書きましたが、こんな言葉が有るのかどうかは分かりません^^;

ようするに、一般的によく見かける標準なタイプのことです。

カバーなどはしてありません、エンジン類は剥き出し(むきだし)です。

 

メリットとしては、メンテナンス性が良いこと。

エンジン類は目視できますから、油漏れなど異常が発見しやすい。そして、その修理も容易です。

 

デメリットは、音が大きいこと。

エンジンが剥き出しですから仕方ないですね。住宅街で夜中に使ってたら、間違いなく苦情が出るレベルです^^;

 

防音(静音)型

エンジン類がカバーで覆われているタイプ。

メリットは、開放型よりもグッと静かなことです。

一般的な開放型の発電機は、近くで動かしてると結構イラついてくる音ですけど、防音(静音)型だと騒音はかなり緩和されます。

ただ、車のハイブリッド車のような静かさではありません。音はそれなりに出ます。あくまでも、一般的な開放型と比べての静音です。

夜中の使用は、止めておいたほうが無難ですね。

 

デメリットは、メンテナンス性が悪いこと。

開口部が備わってますけど、十分な広さになってない物が多いですね。防音(静音)型って、基本コンパクトにまとめられてるんで、エンジン類には触りにくいんです。

 

燃料

エンジン型の小型発電機には、ガスを利用するものとガソリンを利用するものがあるんですが、それぞれメリットデメリットがあります。

 

ガス式

メリットは燃料となるガスボンベの保管が楽なこと。容器で密閉されてますから、室内でも保管できます。ガソリンのように気を使わずに済みますね。絶対に安全とは言い切れませんけど。

 

デメリットは運転時間が短いこと。連続運転できるのは1~2時間くらいで、ガソリン式と比べるとだいぶ短いです。あと長時間使う際には、空き缶のゴミが増えてしまいます。

あと、売られている機種がかなり少ないですね。

色々と選べないのはちょっとマイナスポイント。逆に言えば、選びやすいとも言えますけど^^;

 

ガソリン式

メリットは、運転時間が長めなこと。

一回の給油で4~5時間は動かせます。燃料さえあれば、長く使えるんで安心です。

あとは、種類が豊富なことですね。たくさんの機種が売られてますから、自分の使い方に合った機種を選ぶことができます。

 

デメリットは、ガソリンの保管に気を使うこと。

ガソリンは気化しますから、室内ではなく屋外で保管しなくちゃいけませんし、時々ガス抜きしてやる必要もあります。

あと、ガソリンは専用の容器で保管しなくちゃいけません。ポリ容器では売ってくれませんから注意してください。

ガソリン缶

 

※その他に、軽油を使うディーゼルエンジンも有るんですが、最近の小型な発電機にはほぼ使われていません。

 

出力(容量)と大きさ

発電機を選ぶ上での重要ポイント、出力についてです。

出力(容量)

発電出来る出力は、「VA(ブイエー)」という単位で表示されます。

VA」に「k」が付いて「kVA」と表示される場合は、k=1000で千倍ですから「1kVA= 1000VA」ということです。

 

この「VA」ですが、Vは電圧(ボルト)でAは電流(アンペア)なので、数字上は消費電力W(ワット)と同じなんです。

出力する側ですから、VAという単位になるんですね。

 

VA(出力)=電圧( V )×電流( A )=W(消費電力)

たとえば、1000VA(1kVA)の出力なら消費出来る電力は1000W、ということになります。

 

ですが、実際は最大出力を全て使えるというわけではありません。

 

消費される間に電気のロスが出ますし、使う機器の起動時には消費電力以上の電力がかかる場合もあります。

ですから

使う機器を安定して使うには、最大出力の5~6割程以下が目安になるでしょうか。

実際私はそんな感じで使ってます。

基本的に小型の発電機というのは、応急的・緊急的に使うものです。出力容量いっぱいで使うのは、おすすめ出来ません。

 

【電気機器の消費電力の目安】

スマホ充電 15~30W
ノートパソコン 30~100W
照明ライト 100~300W
ラジカセ 100W
テレビ 100W~
電気ケトル 800~1500W
扇風機 50W
電気ストーブ 500~1200W
電子レンジ 500~1500W
電動ドリル 800W
丸のこ 1000W

 

たとえば、1kVA(1000VA)の発電機だったら

スマホ充電30W+照明300W+ラジカセ100W=430W

こういった感じですね。

余裕を持った使い方をすることがベストなんです。

 

大きさ・重さ

発電機の大きさ・重さは、出力によって変わってきます

多くの出力(容量)を出そうとすると、それだけの動力も必要になります。

動力が上がるということは、それだけエンジンが大きくなりますから、どうしても大きく重くなってくるというわけです。

【重さの目安】

0.9~1.0kVA 13~15kg程度
1.5kVA 20kg程度
2.5kVA 30kg程度

 

大きさ重さで発電機を選ぶ人は居ないでしょうが、出力の大きなものは持ち運びが大変になってくるのは覚悟しておいた方がいいですね。

30kgくらいになると、結構重たいですよ^^;

 

ちなみに、私が今使っている発電機です。

25kVA発電機

これは出力が25kVA。最大25000Wくらいに対応します。

起動電力を差し引いても、家庭用の電気機器ならほとんどの物を使用できます。

ただ、重量が700kg以上あるんで持ち運びは難しいです(笑)

 

インバーター

インバーター付きと、そうでないものでは値段の差が倍くらいになります。発電機を購入する際には、気になるところですよね。

 

インバーターとは、直流電気から交流電気に変換する装置のこと。良質な波形の交流電気にしてくれます。

 

このインバーターを搭載してる発電機ならば、家庭用と遜色ない交流電気が作り出される、ということです。

 

インバーター付き発電機で使った方が良いものは、パソコンなどの精密機械類や家電でもコンピューター制御が入ったもの。

これらをインバーターが付かない発電機で使うと、すぐに壊れるということではありませんけど。悪影響を及ぼすのは間違いないです。

私は仕事で試験用の精密機器をインバーターが付かない発電機で使って、ヒューズを飛ばしたことあります。機器自体は壊れなかったのが幸いでしたが、もうそれ以来発電機はインバーター付きと決めています。

 

インバーターが付かない発電機で使っても大丈夫なものは

丸ノコや電動ドリルなどの電動工具、照明ライトや扇風機や電気ストーブなどのシンプルな家電、といったところですね。

 

ようするに

使える機器を選ばないのは、インバーター付きの発電機。

インバーターが付かない発電機は、使える機器が限定される。

こういう認識で良いと思います。

 

製造メーカー

ホンダヤマハといった聞き覚えのあるメーカー製のものから、聞いたこともないメーカーだけど破格の安さで売られているものまで、いろんなメーカーの発電機があります。

 

その中で、どのメーカーの発電機を買えばいいのか?

どのメーカー製が、壊れにくく耐久性に優れているのか?

 

気になるポイントですが

ぶっちゃけ言いまして、これは分かりません^^;

 

こればっかりは、実際に使ってみないと分からないんです。安い海外メーカー製でも普通に問題なく動くこともあれば、国産の有名メーカー製でも壊れる時は壊れます。

 

私は昔、国産有名メーカー製の発電機を購入して使ってましたが、しばらくしたら電気が出力されなくなったことがあるんです。

エンジンは問題なく動くんですけど、電気が出力されない。それで修理に出す。使えるようになる→また出力されなくなる→修理に出す→使えるようになる→また…

これを3回繰り返して、結局はコイル部品類を総取り替え。使った修理代は、もう一台同じものを買えるくらいに(。-ω-)

 

まぁこういう機械の類いは個体差があるってこと。一概にこれ!と言えないのが現実ですね。

 

ただ、言えることは

国内メーカー製は、何かあった場合の連絡・交換部品の調達・ネットでの情報収集など、これらが容易なんですね。

一方で、あまり知られていない海外メーカー製だと、そう簡単にはいきません。日本語が通じるかどうかも分からないしですね^^;

 

無難なのは、少々高くても国内メーカー製を選ぶのが賢明だと私は思います。

 

一つオススメを挙げるとするなら

新ダイワ(shindaiwa)というメーカー。

 

一般的にはあまり知られてないかもしれませんが、発電機以外にも溶接機など産業機械を作っている会社で、土木業界では知られたメーカーです。

私も新ダイワの小型発電機を使ってますが、特に壊れることなく長い間使ってます。

安心の国産メーカーなんですよ。

選び方まとめ

発電機を選ぶ上で必要なことは

どんな時に、どこで、どんな電気機器を使うのか

この三点です。

 

停電の対策用なのか、アウトドアのレジャー用なのか

住宅街で使うのか、海や山間部で使うのか、遠くまで持ち運びするのか

夜間の照明器具を使うためなのか、スマホ充電のためなのか、電動工具を使うためなのか

これらを一つ一つ決めていくと、おのずと機種は絞られていくはずです。

 

とくに重要なのは

「出力は、使いたい電気機器の消費電力の倍以上のものを選ぶ」

ということ。

電気機器を安定して使うためには、大事なことなんですよ。

 

エンジン型小型発電機の使い方とメンテナンス方法については、こちらで解説します(^-^)

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