「体温が37.5度以上は…」
新型コロナウイルスが世間を騒がせている現在、よく目にする言葉です。
感染を疑う目安の体温であり、行動を自粛したり規制する目安の体温になってます。
「じゃあ、37.4度ならどうなの?37.3度は?そもそも37.5度の体温=新型ウイルス感染とは限らんやろ?」
ひねくれものな私はこう思ったりもしますが、社会生活をする以上は仕方がない事。私は感染してませんよアピールの為にも、体温チェックは欠かせません。
実際、会社などでは義務付けられているところも多いですし、私の娘が通う高校でも体温のチェックと記録が必須になってます。
そこで、体温を測るために体温計を使うんですが、これが今ではかなり進化しているんです。
ふつう体温計といえば、脇に一分間くらい挟んで測るやつが一般的だと思うんですが、今時のやつは体に触れる事無く一秒かからず測れるんですよ。
私が使っているのは、こんなやつですが
SF映画に出てくるレーザー銃のような形をした体温計です。
ニュース映像などで見かけた事もあるかと思いますが、赤外線を感知して測るタイプで体に当てる必要はありません。
体温計なんて、普段なら年に一回使うかどうかなんで知らなかったんですが、こんなに簡単になってるんですね。
昭和生まれのオジサンはびっくりなのです。
特徴
非接触の体温計とは、いったいどんなものなのか?
軽く紹介します。
製造メーカーは、Guizhou Tekang Electronics Co. Ltdと書いていますが、よくわかりませんw
調べてみると、Techconn Holdingsという会社の子会社みたいです。所在は中国の貴州。
いわゆる中華製ですね。
Non-contact Infrared Thermometer
Non-contact…非接触
Infrared Thermometer…赤外線体温計
非接触の赤外線体温計、ということです。
大きさは、高さ16cm×厚さ4cm。横はセンサーと液晶部分が最大で10cmほどあります。
重量は、本体約100g+電池重量。
電源は単四電池が2個。
DC 3Vというのは、単四電池1.5Vが2個で合計3Vということですね。
測定範囲は、32℃~42.9℃。
これは、測定する側です。
中身は、こんな感じになっているようです。
そして、使い方は超簡単です。
上写真のように握って、引き金を引くだけ。
レバーを押す、と言ったほうがいいかもしれませんがw
私はおでこにむけて、5cm程度の距離に近づけて使っていますが、瞬時に液晶に温度が表示されます。
ほんと、あっという間です。
電気マークのボタンは、バックライト点灯用。
左右のボタンは、過去に測った温度が見られるようになっています。
一番下のボタンは、測定時に鳴る「ピッ」という音をオンオフ出来ます。
ちなみに、電源をオンオフするスイッチはありません。
引き金を引くと勝手に電源が入ります、そして放っておくと勝手に電源は切れます。
操作性は非常にシンプルです。
使用感
引き金を引くだけの簡単操作なので、使用感もくそも無いんですが(笑)
測った温度はあてになるのか、ならないのか、ということですね。
とりあえず、10回ほど連続して測るってのを何度かやってみましたが
結果としては、何度か0.1℃~0.2℃程度の誤差はありましたが、ほとんど同じ温度が表示されていました。
私の場合、36.2℃から36.4℃くらい。
私以外の人間でも同じような結果でしたし、おおむね信用出来る感じはしましたね。
※本来なら、従来型の体温計と測り比べたかったんですが、家にあるやつが壊れていて測れませんでした。しかもコロナ騒動のおかげで薬局などは在庫切れ。やむ無しです。
他に、無機質な物でも測定してみました。
テーブルとか雑誌や書類の類いですね、熱を発しない物。
結果としては、表示されませんでした。
正確に言えば、「Lo」と表示されたんですが、これは恐らく「Low」低いということ。測定下限の32℃を超えないと、こうなるようです。
逆に、体温より熱いものでもやってみました。ライターの火に向けた測定です。
結果としては、42.8℃と表示されました。
小さいとはいえ火ですから、もっと高いと思ってたんですけどね。意外と低かったんです。
まぁ測定上限が42.9℃ですから、こんなものかなとは思われます。
とりあえずは、熱を発しない無機質な物も体温も熱い物も、それぞれそれなりに測れているので信用は出来るんじゃないでしょうか。
メリット
私が使っているもの限定ということではなく、非接触の体温計というもの全般としてのメリットになります。
瞬時に測定できる
一回の測定が一秒くらいで可能なわけですから、朝の忙しい時間帯など、とても重宝しますね。
例えば、家族四人を測るなら、10秒もあれば十分です。脇に挟む従来型だと、5分10分かかっちゃいますから違いは大きいですね。
体に当てる必要がない(非接触)
ウイルスの感染を防ぐ観点では、かなり効果的ですね。測定者を一人決めておけば、何人測っても接触は一切ありませんから安心です。
感染うんぬんを抜きにして考えても、非接触なのは良いですね。脇に挟む従来型だと他人が使ったあとは、ちょっと嫌な感じもしますし。
もう一つの大きなメリットは、小さな子ども相手でも測りやすいってことです。
赤ちゃん~幼児くらいまでの子どもというのは、基本じっとしてませんから瞬時に測れるのは助かりますよね。
私も子どもが小さかった時は、熱を測るのに結構苦労しました。全然言うこときかないし(笑)。その当時こんなやつが有ったらだいぶ助かったんでしょうね。
デメリット
良い点もありますが、デメリットもいくつかあります。
大きい・かさばる
従来型の体温計と比べると、かなり大きくてかさばります。
外出先で使うのにバッグに入れて持っていこう…とは、なりにくい大きさです。
家での置場所も少し困るかもしれませんね。
ただ、従来型体温計のように、何処に置いたか分からなくなった…ということは無くなるかも。この点はメリットと言えるかもしれません(笑)
価格が高め
価格は安くはありません。全体的な相場は、6000円~8000円といったところです。
従来型体温計なら、1000円~3000円ほどで買えますから、ちょっと価格差は大きいです。
信用性?
これも、ちょっと気になるところですが、今のところ日本でよく知られている、オムロンとかテルモなどといったメーカーからは売られていません。
現在ネット市場で見かけるのは、ほとんどが聞いたことが無いメーカー製。恐らく多くのものが中国製だと思われます。
中身が入ってない物が送られてきたって話も聞きますし、信用性は少々難ありですかね。
ただ私が使っている物は、特に問題なく使えています。
Amazonや楽天といった返品交換に応じてくれやすい所での購入が無難かもしれませんね。
まとめ
赤外線体温計は
瞬時に測れる
こういう特徴を持ったものです。
すこぶる使い勝手の良い体温計です。
価格や大きさなどに少々難はありますが、従来型のものと比べて、かなりの進化を感じる体温計ですね。
ウイルス感染が気になる方はもちろん、小さな子どもを持つ方、使い回しが気になる神経質な方、時間を節約したい方などにとって、とても便利なものです。
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