こんにちは!GGです。
スマホ選びの基準の一つ、防水防塵性能。
一番の要素にはならないとは思いますが、スマホって屋外に持ち出すものだし、海やプールや風呂など水周りで使ったりもしますよね。どんな状況でも壊れる心配をせずに使いたい!って人には結構重要な要素です。
今回はそんな防水防塵について考えてみたいと思います。
IP規格
防水防塵性能は、IP規格コードで表示されます。IPX5とかIP68などと、スペック表に記載してありますね。
IP規格とは、IEC(国際電気標準会議)で規程された規格で、日本では、JIS(日本工業規格)・日本電機工業会がそれに準拠し規格化しています。
「IP」に続いて二桁の数字で表示されます。
一桁目の数字が防塵の等級を、二桁目が防水の等級を表しています。
ちなみに、IP規格コード内の「X」とは、等級表示を省略する場合に記載されます。省略されてるだけで、保護されてない訳ではないので勘違いされないように。
防塵
等級 | コード | 内容 |
0 | IP0X | 特に保護なし |
1 | IP1X | 直径50㎜以上の固形物が内部に侵入しない |
2 | IP2X | 直径12㎜以上の固形物が内部に侵入しない |
3 | IP3X | 直径2.5㎜以上の固形物が内部、侵入しない |
4 | IP4X | 直径1.0㎜以上の固形物が内部に侵入しない |
5 | IP5X | 機器の作動に有害な支障をきたす程の粉塵が内部に侵入しない |
6 | IP6X | 粉塵が侵入しない |
上記が防塵に関するIP規格表になりますが、電気機器全般が対象となっているものです。
スマホに関して言えば、防塵に関する等級5~6が該当する感じです。等級4以下の場合だと(USB端子やイヤホンジャックを除いて、)1.0㎜以上の隙間が肉眼で確認出来るようなら不良品・欠陥品レベルですしね(笑)
等級5~6の試験は、75㎛以下の粉塵を使って行われるそうです。因みに、1㎛(マイクロメートル)は、1/1000㎜。等級6では、そんな小さなものでも侵入を防ぐって事なんですね。
まぁ、防塵性能に関しては、それほど神経質になる必要はないかと思いますが、砂浜など埃っぽい環境によく行かれる方などは、防塵等級の高いものを選んでおくと安心ですね。
防水
等級 | コード | 内容(試験条件) |
0 | IPX0 | 特に保護なし |
1 | IPX1 | 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない(水滴3~5㎜/分) |
2 | IPX2 | 垂直より左右15°からの水滴よって有害な影響を受けない(水滴3~5㎜/分) |
3 | IPX3 | 垂直より左右60°からの放水によって有害な影響を受けない(水10ℓ/分) |
4 | IPX4 | あらゆる方向からの飛沫によっても有害な影響を受けない(水10ℓ/分) |
5 | IPX5 | あらゆる方向からの噴流水によっても有害な影響を受けない(水12.5ℓ/分) |
6 | IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水によっても有害な影響を受けない(水100ℓ/分) |
7 | IPX7 | 一定の圧力・時間で水没しても水が侵入しない(水中15㎝~1m・30分間) |
8 | IPX8 | 連続的に水没しても水が侵入しない |
上記が防水に関するIP規格表になりますが、これも電気機器全般が対象となっているものです。
一般的に、等級1~4は生活防水と区分され、等級5以上で完全防水と区分される事が多いです。
等級1~6は外部から掛かる水に対しての防水性能。等級7~8は水中での防水性能。意味合いが違います。
「IPX5/IPX8」のように防水コードを並べて表記している場合があるのは、そういう理由なんですね。
つまり最高の防水性能を求めるなら、「IPX6/IPX8」ということになります。
但し、過信は禁物。この防水試験は「清水・常温」で行われる試験です。海水や非常に高温・低温な水などには対応していません。塩素の入ったプールも非対応ということになります。
もう一つ言えば、この試験は防湿には対応していません。サウナなど非常に湿度が高い場合での湿気には注意が必要です。
更にもう一つ、急激な温度変化による結露にも非対応です。高温なスマホを氷や冷風で冷やす、といった荒業は考えものですね。
対応機種
2019年docomo夏モデルの防水防塵対応を調べてみました。
防水(IPX5/IPX8)防塵(IP6X)
- Xperia Ace SO-02L
- Xperia 1 SO-03L
- Galaxy S10 SC-03L
- Galaxy S10+ SC-04L
- AQUOS R3 SH-04L
- arrows Be3 F-02L
- LG style2 L-01L
IP68
- HUAWEI P30 Pro HW-02L
IP52
- Google Pixel 3a
iPhone
現在購入出来る機種
iPhone7、iPhone8、iPhoneXRは、IP67
iPhoneXSは、IP68
と、なっています。
その他
その他キャリア会社のスマホは、ほぼ防水(IPX5/IPX8)防塵(IP6X)対応となっています。
但し、ソフトバンク夏モデルのLG K50は防水防塵共に非対応のようです。
まとめ
最高の防水防塵性能を持つスマホでも、決してどんな場面でも万全という訳ではありません。普段使っていくと劣化もしていきますし、SIMカバー・microSDカードキャップの締め忘れなども考えられますよね。当たり前な話ですが、性能を過信し過ぎず環境に合わせて使っていく事が大事ですね。
ハイエンドともなれば10万円を越えてくるスマホ、機種代金の割引サービスも無くなり、なるべく長く使っていきたいと思う人も多いんじゃないでしょうか。そんな機種選びの参考に、少しでもなれたら幸いです。
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